Amazon Redshift 新しい最小インスタンス ra3.large がリリースされました!

Amazon Redshift 新しい最小インスタンス ra3.large がリリースされました!

Clock Icon2024.10.02

AWS事業本部コンサルティング部の石川です。本日、Amazon Redshift 新しい最小インスタンス ra3.large インスタンスがリリースされました。本日から東京リージョンで利用可能です。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/10/amazon-redshift-ra3-large/

ra3.large インスタンスとは

Amazon Redshift Provisionedの ra3.large インスタンスは、ストレージとコンピューティングが分離され、個別の支払い、データ共有、同時実行スケーリングの書き込み操作サポート、Zero-ETL、Multi AZ など、Redshift Managed Storage (RMS) のすべてのイノベーションを提供します。

ra3.large を起動する

東京リージョンですでに利用可能になっていますので、ra3.largeインスタンスを指定して起動します。

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実際に立ててみると、サンプルデータのロードを含めても3分程度でした。また、ra3.largeのシングルノードクラスタとマルチノードクラスタともに、最大ストレージ容量はノード数に応じて1TBのようです。

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ra3.large のスペック

公開されているスペックによると、2 vCPU と 16 GiB のメモリを備えています。つまり、ra3.large インスタンスは、ra3.xlplus と約1/2のスペックのようです。

個人的には、ra3.4xlargeの1/4のスペックになっていないのが、ちょっとモヤモヤします。

ra3.large インスタンスのコスト

執筆時点では、pricing page(英語)も更新されていません。マネジメントコンソール(東京リージョン)から料金が確認したところ$0.639、つまりra3.xlplusの1/2の料金のようです。

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まとめ

これまでの内容を表にまとめると以下になります。

Redshift RA3 インスタンス vCPU メモリ I/O 料金
ra3.large 2 16GB 0.325 GB/s USD 0.639 (1 時間あたり)
ra3.xlplus 4 32 GiB 0.65 GB/s USD 1.278 (1 時間あたり)
ra3.4xlarge 12 96 GiB 2.00 GB/s USD 3.836 (1 時間あたり)
ra3.16xlarge 48 384 GiB 8.00 GB/s USD 15.347 (1 時間あたり)

※ マネジメントコンソールの表示によると、ra3.largeの最大ストレージ容量はノード数に応じて1TBのようです。しかし、AWSCLI(aws pricing get-products)で、最大ストレージ容量を確認すると"storage": "8TB RMS"とあり、8TBの可能性もあります。情報が出てきたら更新します。

最後に

dc2.largeをご利用の場合、RA3インスタンスの最新機能を利用できる点でもこの機会にra3.largeへの移行をご検討いただけると幸いです。以下のような用途には、是非検討いただきたいです。

  • dc2インスタンスを利用しているけど、ストレージだけを大きくしたい
  • ra3.4xlarge開発や検証環境でも、Amazon Redshift Provisionedを利用したい、しかし、ra3.xlplusではオーバースペック
  • 蓄積するRedshiftとデータ利活用するRedshift間でデータを共有して、権限やコスト、セキュリティを個別に管理したい

Amazon Redshift Provisionedは、長期間の利用を前提に大幅な割引を受けられるリザーブドインスタンス(RI)によるコスト最適化もできます。

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